私は、40代半ばの女性。20代で結婚、出産して、その後離婚。それからは、ひとり息子を育ててきました。離婚当時は、小学生だった息子も、大学生となり、教育費もかからなくなり、経済的にも精神的にも、余裕が出てきました。
離婚して、12年になります。その間は、仕事と育児に精一杯で、気になる男性は、いなかったと言えば、ウソになります。でも、子どもがいるからとか、仕事が忙しくて、会うことがかなわずに疎遠になってしまったりと、結局、誰ともおつき合いすることなく、気がつけば40歳を超えていました。
すでに、父も母も亡くなった私には、息子が独立したら、ひとりになってしまいます。それは、やっぱり寂しいし、世は、アラフォーに、未魔女と、40代の女性をもてはやす風潮があります。
私は、年齢より、若いと言われるので、まだまだイケるかな、と思い、銀座で行われたシャンクレールの婚活パーティに参加してみました。今回は、女性は格安の1000円というのも、参加のきっかけになりました。
参加条件は、男女とも年齢だけ。30代から50代。本人確認のために、運転免許証を受付で提示したら、パーティの開始です。20代と思われる、そのまま結婚式にいけそうな、淡いピンクのワンピースに身を包んだ女性の司会者が、マイクをもって、呼びかけます。
「今日は、男性14名、女性12名の参加です。当社の行うパーティでは、カップル成立は、だいたい、70%です。皆さん、受付でお渡ししたご紹介カードをしっかり記入なさって、素敵なお相手を見つけて下さい」
ここで、初めて、紹介カードなるものを見る。問われているのは、名前に年齢、婚姻歴、家族構成、だいたいの住所、趣味、デートで行ってみたいところ、までは、わかるものの、その後に続く言葉にビックリ。
得意な料理に、今日作った料理、好きな家事、自慢できる家事、と、身の周りのお世話がどれだけできるかを、細かく、問われていました。
そして、2つずつイスが、円を書くように並べ、女性がまず座り、男性は、その隣におかれたイスに座って自由に会話をし、3分経つと、男性は、次の女性の隣のイスに移動する、交流タイムが始まりました。
お互いの紹介カードを交換すると、ここで、また目がテン!に。何と、男性のカードには、家事能力ではなく、年収や、持ち家の有無とか、資産状況が細かく問われていました。
この時点で、この婚活パーティでは、男性は、身の回りをお世話してくれる女性を求め、女性は、お金を払ってくれる男性を求めていることが、わかりました。
自慢ではないけれど、料理する時間があるなら、子どもと話したり、仕事することを選んできた私です。当然ながら、会話もはずまず、お呼びかからず、そのまま帰りました。
ちなみに、カップル成立は3組と低調?に終わっていました。